Asbel Lhant
櫻井孝宏
ウィンドル王国の騎士団に所属する真面目で礼儀正しい剣士。面倒見がよく、困った人を見ると放っておけない一面を持っている。長きに渡り、戦争状態にあったウィンドルとア・ジュールの国境付近、そこは戦火に包まれていた。激しさを増すこの戦場で、何の前触れもなくその異変は起こる。戦場の前線である激戦区にいた騎士団員であるアスベルは、突如として響き渡る轟音と視界を覆う粉塵に動揺を隠せずにいた。
Rid Hershel
石田彰
都会から遠くはなれ、平穏な時を刻むコルテア街の猟師。自分が生きてゆくのに必要なだけの獲物を捕り、食べて、寝る。そんな生活が自分には分相応だと考え、平和で変化のない毎日に満足していた。森で昼寝をしていると、突如として巨大な地震に見舞われる。不安がよぎり、幼なじみのファラが待つ街へと戻ると、そこには景色を引き裂く大きな亀裂があった。唖然とする彼の視界に、今まさに亀裂に飲み込まれんとする人の姿が映った。
Rita Mordio
森永理科
メルトキオにその人ありと謳われた、天才魔導士。魔導器(ブラスティア)に対して、並々ならぬ知識と愛着を持っているが、研究以外のことには興味がなく、人を人とも思わない態度をとるため、周りからは変人扱いされている。戦争再開の一部始終を目にしたリタは自然現象では説明できない、戦場に飛び交う不可解な光に違和感を覚えていた。思い当たるのは「魔導器」。謎を解明せずにはいられず、足はウィンドルへと向いていた。
Luke fone Fabre
鈴木千尋
キムラスカ王国のファブレ公爵家の一人息子。極端に世間知らずでわがままな一面もあるが根は素直で、不器用ながらに優しさを見せる。気を失っていたルークは、見慣れない景色の中、目を覚ました。断片的な記憶をたどり、ここに至る経緯を思い出す。突如発生した大地震に足元がおぼつかない中、大地が割け、その狭間に飲み込まれてしまった――。ひとまず地上へ出ようと、お供のミュウと共に歩みを進める。
Milla Maxwell
沢城みゆき
地水火風を司る四大精霊を従え、自らを精霊の主マクスウェルだと名乗る女性。どこか威厳を感じる口調が特徴で、己の信念を貫き通す強い意志を持った人物。ミラは信じがたい真実を、今まさに四大より聞かされていた。沈静化に向かっていたはずのウィンドルとア・ジュールが戦争を再開したという。詳しい事情を聞こうと問いかけたミラの声に四大の応えはなかった。戸惑うミラは、自身に迫る世界崩壊の足音にまだ気づいていない。
Lion Magnus
緑川光
天才的な剣の技量を持つ少年。冷静沈着な性格で必要なこと以外はほとんど口を利かない。そのためクールで大人びた印象を見るものに与える。世界中を襲った「異変」は、リオンが身を寄せるルイニス街をも例外なく飲み込んだ。混乱の果てに、街は逃げ惑う人々もろとも氷漬けになってしまう。全ては異変の影響なのか、それとも…。身寄りのない自分を受け入れ、家族のように接してくれた街の人々を救うべく、スタンと共に動き始める。
Kanonno Earhart
伊藤かな恵
戦場にいた、記憶のない少女。目覚めた時、そこには荒廃した世界が広がっていた。モヤがかかった頭の中を必死に探り、何とか見つけだしたもの、それは「カノンノ」という自身の名前、ただ一つ…。なぜここにいるのか、その理由さえも思い出せない彼女を救ったのはウィンドル王国の騎士団に所属する、真面目で礼儀正しい一人の剣士だった。